パンデミック宣言から一年
2021.03.13
一年前の今日、3/12の夕方にパンデミック宣言と、学校の休校連絡を境に、
今まで過ごしていた日々とは全く別の世界になってしまってような、
言うなればコロナ前、コロナ後と今まで過ごしてきた日々を分けるような表現さえしてしまう出来事から
一年たとうとしています。
今日学校の地域コミュニティ(ディストリクト)から一通のメールが届きました。
One year ago today, we closed schools for the first time in our history, indefinitely, due to the arrival of the COVID-19 pandemic. It has been a year of hardship and heartache, resilience and goodwill. As a school community, we persevered, and we will continue to rise together.
YOUTUBE Year in review: CCSD Resiliency (←クリックでYOUTUBEに飛びます)
この一年間の様子がまとめられたビデオが届いたのでシェアしたいと思います。
一年前の今頃、アメリカは特にマスクなんてする人は誰もいませんでした。
一年後の今、「人と話すとき、外出するときは必ずマスクをつけて、学校や教室、オフィスの中でも常にマスク、
バックにサニタイザーをしのばせて、人と話すときは距離を開けて決してハグや握手はできない世の中になって
しまったんだよ。」と一年前の人々にいっても誰も信じる人はいないであろうというくらい、
世の中の常識が変わってしまいましたね。
学校が突然の休校になってしまい、お店中からトイレットペーパーや消毒関係、マスクや薬や食料品が売り切れ、
コロナってなに?そんなに怖いウイルスなの?と思い始めたころ、
デンバーのレストランが二か月間のクローズ(テイクアウトのみOK)を決定。
春休みまでの休校予定だった学校が一か月間休校が伸びるとの連絡ののち、延長に継ぐ延長。
初めは3/13-3/27までの休校予定だったのが、
4/17まで延期になって、
ついに学校に通うこともないまま、夏休みに突入。
公園の遊具も使用禁止になり、
必要品の買い物に行くのさえ恐怖の日々、
今まで人とあって話してコミュニケーションをとっていた時代から、パソコンや携帯の画面越しで話す時代へと変わったこと。とにかく何もかもが初めての経験でした。
画像をみてわかるように、パンデミック宣言が出された3/12頃は1000人にもみたない感染者の数だったのが、
一週間後の3/20には一万人、その一週間後にはなんと八万五千人という驚異的なスピードでコロナが拡散していったのでした。
上の写真は去年の今頃の約一か月半の推移なのですが、グラフの右肩あがりに恐怖を感じながら日々この数値とにらめっこしていました。
今となればこの数値はほんの始まりの始まりに過ぎなかったのだなーと思うのですが、当時の私はまさか一年後の今もコロナに悩まされながら生活しているとは想像していなかったのです。
ちなみに3/12今日現在の数値です。約3000万人ものアメリカに住む人々がコロナにかかっており、
約10人に一人はコロナウイルスに感染した数値になります。
といってもこのケースは症状が出たり、検査をして陽性になった方の数値だと思うので、
実際はもっと何倍も多いのではないでしょうか。
コロラドの私の住む地区ではコロナの検査は無料で受けることができ、方法も当日指定の場所に行って、
ドライブスルーのような形ですぐに受けることができます。
公園の駐車場などを開放してドライブスルーのコロナ検査を実施しているところも多いです。
保険に加入している必要もお金の支払いの必要もありません。
事前にネットで情報を入力してからいくと対応がスムーズです。
名前や必要事項を記入して、いくつかの質問に答えるだけでオッケーです。
ドライブスルーの列に並んで、画面を見せて、鼻の中に細い綿棒を突っ込まれ、それで終わり。
はじめ怖かったのですが、痛みは全然なくて、こちょばい、くしゃみが出そう!笑ってしまいそう!
っていう感じで痛くも何もなく終わります。
そして後日メールで結果がでます。二日か三日ほどで結果が届いたと思います。
夏休み後と冬休み後の娘の学校が始まる前に念のため家族で受けにいって、陰性でホッとしました。
コロラド(特に都市部)はアメリカの州の中では外出制限やマスク着用についての措置は厳しい方で、
今でも学校やオフィス、レストランなど室内ではマスクの着用が義務ずけられています。
2020年の7月より発令され、バイデン大統領の指示のもと4/4まで有効とされており、状況に応じて引き続き延長される可能性も多いとのことです。↓下記参考
A mandatory mask-wearing requirement for Colorado went into effect in July 2020 and recently was amended in Executive Order D 2021 056 on March 5, 2021 until April 4, 2021. It may continue to be extended if necessary.
The order requires people in Colorado who are 11 years and older to wear a mask over their noses and mouths:
- When entering or within any public indoor space.
- While using or waiting to use public (buses, light-rail) or non-personal (taxis, car services, ride-shares) transportation services.
People who do not have to wear a mask include:
- People who are 10 years old and younger.
- People who cannot medically tolerate a face covering.
- Children ages 2 and under should NOT wear masks or cloth face coverings.
アメリカの不思議なところはこのマスクに対する考え方が州によって全く違うところで、先日もテキサスやミシシッピ州などで、マスク着用義務撤廃を打ち出し、大きなニュースにもなりましたね。
日本経済新聞より
共和党・民主党どちらを支持する州かによってこういうところにも影響が出てくるのだということを感じずにはいられない出来事でした。
学校関係では中学生、高校生の方々がハイブリット通学から、ようやく4/5より通常授業に戻るというアナウンスがありました。
Superintendent Dr. Scott Siegfried announced yesterday that middle and high school students will return to full In-Person learning on April 5
ただこの措置もコロラドのどのディストリクトに住んでいるかによって、判断が変わってきて、
例えば私の子供が通っているCherry School Districtでは小学生は
3/13~学年末まで休校、夏休み後の8/21からオンラインを希望する生徒と通学を希望する生徒の希望をとって、
通学希望の生徒は通常通学に戻り、その後コロナの増加がみえた11月半ば(11/16)から、
通学が再度禁止になり、すべての生徒がリモートランニングへ移行。
その時にもらったメールがこちらです。
I want to share an update with you about COVID and its impact on our schools. Since we have gone to Remote learning as a district, the state has again elevated the COVID dial rating to Level Red – Severe Risk, a new rating that is just below the highest level of Purple – Stay at Home
そしてその後、冬休み明けの1/7から、通常の通学授業へ移行しました。
ところが、Denver District は通学が再開したのは、夏休み終わってからではなく、
10月の後半頃からの移行だったり、別の地区ではハイブリットとよばれる週に二回は通学で残り三回は家でのリモートランニングという政策をとったりと、同じ州でもどのディストリクトに所属しているかどうかで、
判断が大きく変わってきました。
ワクチンの接種が始まって、コロナの勢いは数値に見えて減ってきたと思います。
今現在コロラドでは約180万人の方が一回目のワクチンを接種しており、
このPhase1A-1Bの方々はうち終わっていると思います。
学校の先生方も先日ワクチンを接種したと話していました。
その結果もあってか、年末REDレベルまであがっていた警告ラインが現在BULEのラインまで下がろうとしています。
一筋の希望が見えた気がして嬉しいです。
これからの数か月でどのように世界が変化していくのか、
コロナがどのように衰退していくのか、
実体験をもとに、またレポしていきたいと思います。