アメリカ(コロラド)での妊娠、出産について ④検査(3rd Trimester)と出産費用
2022.01.16
明けましておめでとうございます。
去年内に終わる予定だった妊娠出産についてのレポが終わらず、
いつの間にか一月も半分を過ぎてしまいました。(笑)
さて、気を取り直して、今日は3rd Trimester(後期 28~出産まで)と出産費用について書きたいと思います。
今まで月に一回だった診察が30週から月に二回、36週からは週に一度の診察になります。
この頃になると、胎動をもろに感じ、お腹も大きくなり、赤ちゃんのものを揃え始めたり、
衣類の水通ししたりと、いつかやってくる出産日に向けて、
ワクワクとドキドキと不安と、楽しみと、また不安を繰り返しながら、日々過ごしていることと思います。
妊娠後期の診察では30週から34週の間にTdapと呼ばれる予防注射をします。
これは、ジフテリア・破傷風・百日咳の三種混合ワクチンのことで、この時期に打つことによって、
お腹の中で赤ちゃんへの抗体ができるので、新生児の感染を防ぐことができるそうです。
また3Dや4Dエコー(ウルトラサウンド)を別の施設で受けたのもこの時期です。
お腹の中にいる姿をどうしても見たくて、このいつもの診察、検査とは関係なく、有料で見てきました。
赤ちゃんのお顔がよく見えるので25週~30週頃が最適らしく、
それ以上になってしまうと、羊水が少なくなってきてうまく映らなかったり、赤ちゃんが成長して画面に入りきらなくなったりする可能性があるそうです。実際上の子どもの時が32週くらいでやったのですが、エイリアンのようにしか映っていなかった思い出があります。(笑)
↓これが確か上の子どもの時に撮ったエコー写真32週頃?もっと?
今回は前回の反省を踏まえて28週に予約、しかしこの日ずっとそっぽを向いて寝ていて、正面写真が全く取れなかったため再度予約をし直して30週で撮った写真がこれです。
だいぶんはっきりと映っていますよね!
しかしもうちょっとくっきりはっきりうつるかなーと思っていたので、想像よりもぼやけていて少し残念ではあったのですが、とてもいい記念になりました。
ちなみに赤ちゃんの心音付きのぬいぐるみと3D(立体的)4D(動き付き) エコーで125ドルでした。
そして妊娠35~37週頃に受ける「Vaginal Culture Test」「B群溶血性連鎖球菌」に感染していないかどうかを調べるテストで、膣の内側を綿棒でこすって検査します。感染していた場合、産道を通る際に赤ちゃんに感染するリスクがあるらしく、陣痛中に抗生物質を飲みながらの出産となるそうです。
そして36週の時に診察で最後の超音波をしてもらったのですが、それが結構リアルに撮れていて、
別途でわざわざエコー(有料)受けなくてよかったかもーと思ったのでした。(笑)
そしてこの写真をとった二日後に予定より三週間も早く出産しました。
出産の三日前(予定日よりも三週間以上前)、友人と遊んでいたのですが、どうしても左ももの付け根が痛くて、今までにない痛さで、歩くのもつらく、でも陣痛ではないよなーと思いながら過ごしていたのですが、
帰ってからも痛みが続いていたので、念のためと思って病院に電話すると今から来てくださいと言われ、
急遽エマージェンシーに行くことになったのですが(夜でクリニックも閉まっていたし、時間外だったため産む予定の病院のエマージェンシーに行くことになった)、心音を聞いたり、お腹に機械を付けてチェックしたりして、大丈夫ということがわかって、その場で子宮口を見てもらうと3センチ開いてると言われ、もうすぐだね!
と言われた三日後に実際生まれてきました!
このひと騒動で心の準備ができたのはよかったのですが、後日きた請求書にびっくりー!
請求書 3000ドル 保険会社からのディスカウント1200ドル 保険会社の支払い1000ドル
自費払い(What I owe)720ドル。。。
お腹が痛くて念のため行ってみた夜の診察(結局何もなくて普通に帰った)の料金、約8万円。。。
アメリカ医療おそるべしー!と思ったのでした。。。泣
が出産の請求書が来るのは赤ちゃんがうまれて、しばらくたってからです。
慣れない新生児育児でアップアップしている頃に保険会社からの請求書が次から次に届いて、
心臓に悪いです。(笑)
保険会社によってもちろんどれだけ負担があるか全く違うのですが、参考までに今回の出産でかかった
主な費用をのせておきます。
一度に請求がくるのではなく、何度かに分けて、用途にわけて請求がやってきます。
①産科への支払い
入院して出産した病院への支払いです。
請求額約13900ドル(日本円で約140万?150万?)から保険会社のディスカウントや支払いを差し引いて、
自分で払った分は約1400ドル
この1400ドルも細かい内訳があって、
それぞれに料金が発生しています。
オペ室の費用をもっと詳しく見てみると
このように請求金額やディスカウント費用や保険会社がいくら支払ったのかというのを詳しく見ることができます。
②ドクターへの支払い
赤ちゃんを取り上げてくれた医師への支払い5800ドル(日本円約60万)から保険がきいて自費は660ドル
③麻酔医への支払い
無痛での出産だったため、無痛の手配をしてくれたドクターへの支払いが、請求3000ドルで自費は約450ドル。
④赤ちゃんの診察、処置等に関する支払い
請求4700ドルから保険がきいての支払い600ドル
ここまでで、今までの診察代やエマージェンシーでの支払い含め4000ドル超え。
大きな支払いはこのくらいですが、他にもこまごまとした請求が、それはそれはやってきました。(笑)
しかし保険がきいてのこの値段なので、保険に入っていない請求を見ると心からゾッとします。
なので、保険には必ず加入!そしてどのような支払いになっているのか、
カバーがどれくらい効くのかを必ず確認すること、と口をうるさく伝えたいと思います。
保険会社のシステムで一年間でこの金額以上払うと残りは全て保険会社負担というプランがあって、
それに加入しているので、例えば新生児が予定日より早すぎてNICU(新生児特定集中治療室)に入院したとかなると、もっと請求が上がると思うのですが、そこは保険会社との取り決めで、これ以上払わなくてよいという設定金額があります。
友人の話なのですが、予定よりも数か月ほど早く生まれ、赤ちゃんがNICUに3か月?半年近く?(うろ覚えですいません)入院していたのですが、その時の請求がなんと三億円来たそうです。
保険がきいて年間の決められた額以上は支払ってはいないそうですが、心から驚いた記憶があります。
と、アメリカ医療費用の闇?をお伝えしてはきたのですが、アメリカでの出産は合理的というか、スムーズ!
次回アメリカでの出産や無痛分娩がどんな感じなのか、出産レポを書きたいと思います。